「ごめんやで」から始まる、工務店の信頼のつくり方
- 卓哉 金城
- 8月11日
- 読了時間: 3分
子供の野球の主審で気づいた、間違いを認めることが生む信頼

猛暑の中、一人で務めた主審
こんにちは。たのしむ家族の こうむてん、かねしろ匠舎の金城です。ビックリするような暑さが続きますね。現場に出ると、シャツもズボンも汗で色が変わるほどです。
先日は、子供の野球チームのお手伝いに伺いました。練習試合だったのですが、大人の人数が足りず、急きょ主審を任されることになりました。塁審は途中で交代できますが、主審は試合の途中でストライクゾーンが変わってしまうと試合の流れそのものを変えてしまうので、最後まで一人でやり通します。プロテクターやレガースを着けての2時間半、正直暑さは過酷でした。
際どい1球のジャッジと、心に残った後悔
試合は7回裏まで行われ、結局8対8の同点。その中で1球、今でも心に引っかかっている判定があります。
最終回、自チームが2点をリードしている場面。右打者へのアウトコースいっぱいの1球を、「ストライクでもよかったかもしれない」と一瞬迷いながら、「ボール」と判定しました。それがきっかけとなり、相手チームに追いつかれ、同点になってしまったんです。
お互いの子供たちが、一生懸命プレーしています。えこひいきなジャッジは絶対にしたくない。でも、あの1球だけは、判定を下した瞬間から、ずっと心に残ってしまいました。
「ごめんやで」に返ってきた言葉
試合後、ピッチャーを務めていた子に、思わず伝えました。「あれ、ストライクでもよかったかもしれない。ごめんやで」と。
すると、その子はこう言ってくれたんです。「はい。気にしてないです。ありがとうございました。」
「あれ」と言った時点で、お互いに「あの1球」だとわかっている。つまり彼にも、あの判定への疑問はあったはずです。それでも、私を気遣って「気にしてない」「ありがとう」と伝えてくれた。過酷な暑さの中でも、人はちゃんと相手を思いやる余裕を持てるんだなと、胸が熱くなりました。

信頼は、完璧さより正直さから生まれる
この出来事から、あらためて感じたことがあります。信頼って、判断を一度も間違えないことでは生まれないんですよね。むしろ、間違えたときにどう向き合うかで決まるんじゃないかと思うんです。
これは、家づくりでも同じだと思っています。
1. 完璧を目指した工事と、正直な報告——現場では、想定外のことが起きることもあります。それを隠さず、正直にお伝えする。それが、長く続くお付き合いの土台になります。
2. 代表自らが現場に立つ——かねしろ匠舎では、下請けに任せきりにせず、私自身が現場に立ちます。何か気になることがあれば、その場で直接お話しできる距離感を大事にしています。
3. 引き渡し後も、一生のお付き合い——家は建てて終わりではありません。何十年と暮らしていく中で、必ず何かしらのメンテナンスや相談ごとが出てきます。そのときに、逃げずに向き合えるかどうか。それが、本当の信頼につながると思っています。
「失敗しない家」を目指すことよりも、何かあったときに正直に、逃げずに向き合う。あの日、ピッチャーの子が見せてくれた思いやりのように、私たちも、お客様との関係を誠実に育てていきたいと思っています。
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