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決定基準を「価格」にすると、「楽しむ暮らし方」ではなく「我慢する暮らし方」になってしまう

8月24日
読了時間: 6分

【大阪市港区】第一回:建売・注文・建築条件付き、後悔しない住まい選び

目次


お客様から聞かれた、ある質問から

 「建売と注文って、何が違うのでしょうか」

 先日、大阪市港区で家づくりを考え始めたばかりのお客様から、こう尋ねられました。決して難しい質問ではなく、とても率直な問いです。だからこそ、私は一瞬考え込んでしまいました。

 どこからお話しすればよいのか。そして、どう正直にお伝えするか。少し間を置いてから、私はこうお答えしました。

 「その質問にお答えする前に、ひとつだけお聞かせください。家を選ぶとき、最初に見るのは何ですか」

 お客様は少し驚いた様子で、こう答えてくださいました。「やはり、値段でしょうか」。

 率直なお答えだと思います。多くの方が、最初に見るのは価格です。ですが、この記事では、あえてその前提に一度立ち止まっていただきたいと考えています。

窓際の相談室で、幼い子を抱いた女性と男性が担当者と向かい合い、ミニチュア家を前に住宅相談している。
夢の住まいの打合せ

結論:「価格」を基準にすると、見えない我慢が始まる

 結論からお伝えします。「いくらか」だけで住まいを決めてしまうと、住み始めてから「楽しむ暮らし」ではなく「我慢する暮らし」になりやすいのです。

 これは、建売住宅が悪いという話ではありません。価格を最優先にすること自体、間違ったことでもありません。ただ、住宅の購入は車や家電を買うのとは違い、「これからの何十年と続く、ライフスタイルを購入する」という側面があります。

 毎朝の家事の流れ、子どもが宿題をするテーブルの位置、休日に夫婦でゆっくりお茶を飲む場所。こうした「当たり前の日常」は、間取りや動線の設計と、想像以上に深く結びついています。価格だけを見て、この部分を後回しにしてしまうと、住んでから「思っていたのと少し違う」という違和感が、少しずつ積み重なっていきます。


建売住宅の良さは、正直にお伝えします

 誤解のないよう、先にお伝えしておきます。建売住宅には、建売住宅ならではの良さがあります。

  • 実物を見てから決められる安心感

  • 土地、建物ほぼ決まっているスピード感

  • 総額がわかりやすい、価格の透明性

 「この学区に、この予算で住みたい」というエリアを優先したい方や、「図面だけで数千万円を決めるのは不安」という方にとって、建売住宅はとても現実的で合理的な選択肢です。私は下請けに任せず、現場に自分で立つ工務店として仕事をしていますが、だからといって注文住宅だけが正解だとは考えていません。選ぶのは、いつもお客様ご自身です。


なぜあの時、納得して選んだのに、後悔する方が多いのか

 それでも、「価格」を基準に選ばれた方から、住み始めて数年後にこのようなお声を伺うことがあります。

「思っていたより、収納が全然足りません」 「なんでここにコンセントが無いの?」 「ここ、引き戸のほうが便利だよね?」

壁のコンセントの横に、木目の床と白い壁の中へ続く小さな階段付きドアが見える、遊び心ある室内のミニチュア風風景

 

これは、選び方が間違っていたということではありません。建売住宅は、まだ住むご家族が決まっていない状態で、先に間取りが決まる住まいです。ですから、「平均的なご家族」を想定してつくられます。それ自体は当然のことであり、悪いことでもありません。

 ですが、あなたのご家族は「平均」ではありません。共働きかどうか、お子様が何人か、朝の家事をどのような順番でこなすか。こうした一つひとつの積み重ねに住まいがどれだけ合っているかで、日々のストレスは想像以上に変わってきます。価格だけを比較して選んでしまうと、この「暮らしへのフィット感」の差が見落とされたまま、契約に進んでしまうことがあるのです。







「楽しむ暮らし」と「我慢する暮らし」――その分かれ道

 私が港区でこの仕事を続けてきて感じるのは、家づくりの分かれ道は「建売か注文か」というより、「価格から決めるか、暮らし方から決めるか」という順番の違いだということです。

 価格から決めると、その価格に収まる「箱」を探すことになります。暮らし方から決めると、その暮らしに合う「箱」をつくる、あるいは選ぶことになります。同じ着地点に見えても、出発点が違うと、住んでからの何十年がまったく違う時間になります。

 家を建てるのは一年ほどです。ですが、その家と暮らすのは何十年。だからこそ私は、お客様に予算のお話をする前に、まず「どんな暮らしがしたいですか」とお聞きするようにしています。


まとめ

  • 住宅の購入は「ライフスタイルごと購入する」ものです

  • 建売住宅には建売住宅の良さがあり、否定するものではありません

  • 「価格」だけを基準にすると、暮らしへのフィット感が見落とされやすくなります

  • 分かれ道は「建売か注文か」ではなく「価格から決めるか、暮らし方から決めるか」です

 次回は、この続きです。「家に合わせる暮らし」と「暮らしに合わせた家」――何十年も我慢する暮らしとは、具体的にどういうことなのか。コンセントや収納といった、住んでみて初めて気づく「小さな不満」の正体を、もう少し詳しくお話しします。


よくある質問(FAQ)

Q1. 建売住宅は、本当に価格を抑えられるのですか。 A1. 後のブログに書ますが一般的には、注文住宅より総額がわかりやすく、費用を抑えやすい傾向があります。ただし、そもそもの性能に差があるので、比べることがナンセンスな場合がほとんどです。住み始めてからの「なんとなく嫌」は毎日がつらい。。目先の価格だけでなく、長く暮らす前提で考えることをおすすめします。


Q2. 予算が限られている場合、注文住宅は諦めたほうがよいでしょうか。 A2. そうとは限りません。優先順位を整理し、こだわる部分とそうでない部分にメリハリをつければ、限られた予算でも満足度の高い家づくりは十分に可能です。まずはご予算とご希望を一緒に整理するところから始めます。


Q3. 「暮らし方から決める」とは、具体的に何をすればよいのでしょうか。 A3. 難しく考える必要はありません。「朝の家事はどのような順番でこなしていますか」「休日はどのような過ごし方が多いですか」といった、日々のなにげない問いに答えていくことから始まります。そこから、自然とご家族に合った住まいの形が見えてきます。


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 「私たちの場合は、どう考えればよいのだろう」――そう思われたら、まずはお気軽にお声がけください。港区市岡の、家をつくる近所のおっちゃんです。

 価格のお話をする前に、どんな暮らしがしたいか、というところから、ご一緒に考えます。無理にお勧めすることはありません。


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TEL:06-6575-9151


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