「うぁ、やばい!」家出からの大逆転 ― 「不安が自信」に!息子を動かした“その後”
- 卓哉 金城
- 2 日前
- 読了時間: 6分
おこられてばかりの末っ子が、たった一言で前を向いた。子育て中のお父さんお母さんに聞いてほしい、「自信」の話です。
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~塾長にほれた夜~末っ子が中学に入って、初めての定期テストがやってきました。 家でダラダラする彼の口癖は「オレ、プロ野球選手になるから」。 勉強は正直、二の次三の次です。ところが野球チームの監督から 「バカでは野球は続けれない。テスト結果を報告せよ」とまさかのお達しが。 今日は鬼の塾長の授業で宿題たっぷり。学校・野球・塾で八方塞がりの夜、「もう、塾に行けへん!」と自転車で家出しました。 しばら-くして、おばあちゃんから「ウチに来てるで」と連絡が。迎えに行くと、少し落ち着いた様子ですが「塾長が遅くてもいいから顔出せ!やって」と伝えると、この世の終わりのような顔をして動きません。「一緒に謝ったるから行こ」と、重い足どりで塾へ向かいました。 到着すると窓から「ギロッ!」と鋭い眼光がコチラに・・・会釈すると授業の合間に塾長が出てきました。実は私は初対面で思わず背筋が伸びる迫力満点の方です。 「かねしろ、俺と一生懸命勉強するって約束したよな。約束はな、守る努力をせなあかん。逃げるような人間にはなるな!俺は月謝だけもらうようなことはしたくないんじゃ!」。 私まで怒られた気分でしたが、その言葉は本当に熱くて。 ホレました。 一回のテストで人生は決まらない。でも、どんな人に出会うかで、人生は変わるで。 息子よ、ええ人に出会えたな。 | |
目次
あの夜には、つづきがあった!
たのしむ家族のこうむてん、かねしろ匠舎のキンちゃんです。
今月市岡、三先、南市岡地域に配布した通信誌「塾長にほれた夜」、読んでくださった方はありがとうございます。
上に地域お手紙と記事の内容を載せてますが、中学に入ったばかりの末っ子・恭太郎が「もう塾に行けへん!」と家出。迎えに行き、一緒に塾へ謝りに行った先で、迫力満点の塾長に「逃げるような人間になるな!」と叱られ、私のほうがほれてしまった ― そんな話です。
今日は、そのつづきです。中1の末っ子が見せてくれた、子育てと「自信」についての、小さな発見の話です。
その話をある人に後日談も含めて話すと「その話、おもろい!」と喜んでくれました。実はこの続きにこそ、私が「成長って、こういうことかもしれん」と思わされた出来事があったんです。しつけって叱ることばかり考えていた私が、たった一言でひっくり返された話です。

定期テスト、返却の日
塾長との一件があって、しばらくして。中学校で、恭太郎にとって人生初めての定期テストがありました。
数日後、各教科の答案が返ってきました。それぞれの点数を見て、正直、私は思いました。「中1の最初のテストとしては…もうちょっとがんばらんとなぁ」と。
恭太郎本人もわかっています。野球チームの監督からは「バカでは野球は続けられへん。テスト結果を報告せよ」とお達しが出ていました。低い点を持って、あの監督のところへ報告に行かなあかん。本人の顔には、はっきりと「これは怒られるやつや…」と書いてありました。
私も内心、「まあ、ちょっとは絞られるやろな」と覚悟していたんです。叱られて、悔しがって、次はがんばる ― そういう流れを、勝手に頭に描いていました。
「カネシロ、ちょっと来い」
野球の練習が始まりました。監督・コーチが控えているところへ、「カネシロ、ちょっと来い」と恭太郎が呼び出されます。
このときの恭太郎の顔。「うぁ!やばい!」。もう、全身でそう言うてる顔です。肩をすぼめて、おそるおそる監督・コーチが集まる場所へ。
「テスト、何点やってん?」
「合計、〇〇点でした…」
消え入りそうな声で答えた恭太郎に、監督・コーチから返ってきたのは ―
「ええ点やんけ。やるやん」
…え。
てっきり怒られると思っていた恭太郎は、この意外な反応にポカンとしていたそうです。叱られる覚悟でガチガチに固めていた心に、思いもよらない方向から「ええ点やんけ」が飛んできた。

食卓で聞いた、変化のきざし
その日、恭太郎は家に帰ってくるなり、妻にこのときの話をしたそうです。よっぽど嬉しかったんでしょうね。そして夕飯のとき、今度は私も本人の口から聞きました。
話す顔が、もう違うんです。
「オレ、できるんや」
なんやその謎の自信は、と笑ってしまいましたが。あれだけ「あれしなさい」「これしなさい」と言われ続けて、ふくれっ面ばかりやった子が。たった一言「ええ点やんけ」をもらっただけで、こんなに変わるか、と。
そしてここからが本当におもしろくて。恭太郎はその後、勉強にも、塾にも、野球にも、身の回りのことにも、以前よりずっと前向きに取り組みだしたんです。誰に怒られたわけでもないのに。
「自信」って、すごいですね。
これは「ステキなカン違い」やと思った
冷静に見れば、点数が急に上がったわけやないんです。恭太郎の「オレ、できるんや」は、ある意味ただのカン違いかもしれません。
でも私は、これは「ステキなカン違い」やなと思いました。
思い返すと、塾長は「逃げるな」と本気で叱ってくれました。監督は「ええ点やんけ」と意外なほめ方をしてくれました。叱ると、ほめる ― 真逆のアプローチです。でも、その両方が、恭太郎を前に進めてくれた。
子育ては、正直しんどいです。毎日「あれしなさい、これしなさい」の連続で、つい怒ってしまう。私もそうです。でも今回のことで、こう思いました。
怒る・叱るだけが躾(しつけ)やない。
挑戦して、体験して、自分で結果を知って ― そこで初めて、子どもの中で物事が「自分事(じぶんごと)」になる。親が先回りして正解を渡しても、それは自分事になりません。低い点でも、自分で持って報告に行って、思いがけず認められて。その一連の体験ぜんぶが、恭太郎の自信になったんやと思います。
親にできるのは、挑戦できる場所に送り出すことと、結果が返ってきたときに、塾長や監督みたいな「ええ大人」に出会わせてやることくらいかもしれません。
まとめ ― 自信が子どもを動かす
最後に、今回の子育ての出来事から私が感じたことを、3つにまとめます。
自信は、叱るより子どもを動かす。 思いがけず認められた一言が、勉強も野球も前向きにさせました。
叱るだけが躾やない。 塾長の「逃げるな」も、監督の「ええやんけ」も、捉え方次第。真逆のようでいて、両方が子を成長させました。
挑戦して、体験して、結果を知って、初めて“自分事”になる。 親にできるのは、その場所へ送り出すことです。
テストで人生は決まりません。でも、どんな人に出会うかで、人生は変わる。恭太郎、ほんまにええ人らに出会えたな ― と、父はこっそり思っています。

最後に、家づくりの話を少しだけ。
住宅情報誌、モデルルーム、ネットやインスタ。参考になるものはたくさんあります。「家は3回建てないと満足できない」とは、住宅業界でよく言われる言葉です。
それでも、相談して、考えて、また相談して ― それを繰り返して、「あそこまで悩み、考えたんだ。後悔はない」と感じてるまで家づくりに付き合ってくれますか?
子育ても、家づくりも、結局は同じなのかもしれません。とことん付き合ってくれる人がそばにいるかどうか。私はそういう存在でありたいと思っています。
家づくりやリフォームのこと、子育てのよもやま話でも、港区でお見かけの際は気軽に声をかけてください。SNSでは日々の現場や家族のことも発信しています。







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