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家族が集まる家と、広い家は違う

15 分前
読了時間: 5分

 夕食が終わって、妻とビールを飲む。


 私には、リビングテーブルのいつもの席があります。そこからは、2階のリビングが見渡せます。


 正面にはテレビ。その手前や周りには、それぞれ好きなことをしている子どもたちの姿がありました。


 マンガを読んでいる子。妻と話している子。おもちゃで遊んでいる子。


 みんなが同じことをしているわけではありません。でも、同じ空間にいる。


 そんな風景を眺めていると、なんだか安心するんです。


 家族が集まる家は、リビングの広さだけで決まるものではない。 そんなことを、今になって思います。


明るいリビングで家族4人がくつろぐ。両親は食卓で会話し、娘は本を読み、息子は積み木遊び。窓辺に「家族が集まる家と、広い家は違う」の文字。
それぞれが好きなことをしている。でも、同じ場所にいる。そんな何気ない家族の風景が、私にとっては安心できる時間でした。


目次




ピンク・レディーが流れてきたら


 テレビから、私たち夫婦の世代の歌が流れてくることがありました。


 懐かしい歌手が出てくると、妻と一緒に口ずさむ。


 妻:「昔よう聴いたなぁ」


 私:「俺のお姉ちゃん世代やで! なんで知ってるん?」


 妻:「……」


 結婚してずいぶん経つけど、年齢詐称してるのかな(^^)


 そんな話をしながら、歌手や曲にまつわる思い出を子どもたちに話すこともありました。


 ピンク・レディーが出てきたときには、子どもが見よう見まねで踊り出して、みんなで大笑い。


 さっきまで、それぞれ違うことをしていたのに。


 テレビの歌がきっかけで、家族の会話が始まったり、笑いが生まれたりする。


 そんな何でもない時間が、今でも思い出に残っています。


明るいリビングで、男の子がテレビの歌番組に合わせて踊り、食卓の両親が笑顔で見守り、女の子はソファで座っている】【。
懐かしい歌が流れると、子どもが踊り出し、みんなで大笑い。何でもない夕食後の時間が、今では大切な思い出です。

指定席をつくったわけではありません


 家をつくるとき、私の指定席を決めていたわけではありません。


 暮らしているうちに、それぞれが居心地のいい場所を見つけていきました。


 私にとっては、リビング全体を見渡せる、あの場所だったんでしょうね。


 面白いのは、子どもたちも同じだったことです。


 小さな頃はもちろん、大きくなった今でも、家にいるとリビングに集まってきます。それぞれ自分の部屋はあるのに。


 部屋に戻るのは、寝るときか、私の機嫌が悪いときぐらいでしょうか(笑)。


 「みんなリビングにおいで」と言わなくても、自然とそこにいる。


 そんな場所になりました。


リビングの風景も変わってきました


 とはいえ、いつまでも昔と同じではありません。


 子どもたちも成長しました。友達とご飯を食べに行ったり、塾で帰りが遅くなったり。


 以前のように、家族みんながそろっている時間ばかりではなくなりました。


 リビングが静かで、少し寂しく感じることもあります。


 でも、また違ったにぎやかさも生まれています。


 私たち夫婦の友達が来たり、子どもたちが友達や彼氏を連れてきたり。


 家族だけで過ごしていたリビングに、家族以外の人たちも集まるようになった。


 子どもたちが小さかった頃とは、ずいぶん違う風景です。


 それでも、あの場所が人の集まる場所であることは、変わっていないように思います。


明るいリビングで6人が木のテーブルを囲み、笑顔で会話する夕食風景。お茶や果物が並び、窓の外は夕暮れ。
子どもたちが成長し、集まる人も過ごし方も変わってきました。それでも、このリビングは今も人が集まる場所です。

家族が集まる家と、広い家は違う


 家づくりの相談では、広いリビングを希望される方もいらっしゃいます。


 広いリビングには、もちろん魅力があります。


 でも、広ければ自然と家族が集まるのかというと、必ずしもそうではないと思うんです。


 私自身、家族の居場所を一つひとつ決めていたわけではありません。


 暮らしているうちに、それぞれが好きな場所を見つけて、そこで思い思いの時間を過ごすようになりました。


 一緒にテレビを見る日もあれば、それぞれが別のことをしている日もある。


 そこから何気ない会話が始まり、笑い声が広がることもある。


 家族が集まる家とは、全員がいつも同じことをする家ではないんでしょうね。


 それぞれが自分の時間を過ごしながらも、同じ場所にいられる。


 そんな居心地のよさが、家には必要なのかもしれません。


家づくりで考えたいのは、その先の風景


 家を考えるとき、リビングは何畳必要か、どこにソファを置くか、テレビをどこに置くか。


 もちろん、どれも大切なことです。


 でも、その前に聞いてみたいことがあります。


 「そのリビングで、家族とどんな時間を過ごしたいですか?」


 家族みんなで食事を楽しむ時間。


 友達が遊びに来て、にぎやかに過ごす時間。


 あるいは、同じ空間で、それぞれが好きなことをしている時間。


 家族が成長すれば、その風景も少しずつ変わっていきます。


 私も、かつてのにぎやかなリビングを懐かしく思うことがあります。


 でも、友達や子どもたちの大切な人が訪れる今のリビングにも、また違った楽しさがあります。


 あの指定席から見える風景は、これからも変わっていくんでしょうね。


 家は、広さや部屋の数だけで価値が決まるものではありません。


 そこでどんな時間を過ごし、どんな思い出が生まれるのか。


 そんなことを一緒に考えながら、家づくりをしていきたいと思っています。




家族の過ごし方から、家づくりを考えてみませんか


 「広いリビングが欲しい」と思ったとき、まずはそこで誰とどんな時間を過ごしたいのか、話してみませんか。


 まだ間取りも土地も決まっていなくて大丈夫です。


 今の住まいで好きな場所や、家族が自然と集まる時間から、暮らしに合う選択肢を一緒に考えていきたいと思います。


 [CTAイラスト挿入:まーちゃん・たっちゃんと青いクマの相談場面]




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