家族が集まる家と、広い家は違う
夕食が終わって、妻とビールを飲む。
私には、リビングテーブルのいつもの席があります。そこからは、2階のリビングが見渡せます。
正面にはテレビ。その手前や周りには、それぞれ好きなことをしている子どもたちの姿がありました。
マンガを読んでいる子。妻と話している子。おもちゃで遊んでいる子。
みんなが同じことをしているわけではありません。でも、同じ空間にいる。
そんな風景を眺めていると、なんだか安心するんです。
家族が集まる家は、リビングの広さだけで決まるものではない。 そんなことを、今になって思います。

目次
ピンク・レディーが流れてきたら
テレビから、私たち夫婦の世代の歌が流れてくることがありました。
懐かしい歌手が出てくると、妻と一緒に口ずさむ。
妻:「昔よう聴いたなぁ」
私:「俺のお姉ちゃん世代やで! なんで知ってるん?」
妻:「……」
結婚してずいぶん経つけど、年齢詐称してるのかな(^^)
そんな話をしながら、歌手や曲にまつわる思い出を子どもたちに話すこともありました。
ピンク・レディーが出てきたときには、子どもが見よう見まねで踊り出して、みんなで大笑い。
さっきまで、それぞれ違うことをしていたのに。
テレビの歌がきっかけで、家族の会話が始まったり、笑いが生まれたりする。
そんな何でもない時間が、今でも思い出に残っています。

指定席をつくったわけではありません
家をつくるとき、私の指定席を決めていたわけではありません。
暮らしているうちに、それぞれが居心地のいい場所を見つけていきました。
私にとっては、リビング全体を見渡せる、あの場所だったんでしょうね。
面白いのは、子どもたちも同じだったことです。
小さな頃はもちろん、大きくなった今でも、家にいるとリビングに集まってきます。それぞれ自分の部屋はあるのに。
部屋に戻るのは、寝るときか、私の機嫌が悪いときぐらいでしょうか(笑)。
「みんなリビングにおいで」と言わなくても、自然とそこにいる。
そんな場所になりました。
リビングの風景も変わってきました
とはいえ、いつまでも昔と同じではありません。
子どもたちも成長しました。友達とご飯を食べに行ったり、塾で帰りが遅くなったり。
以前のように、家族みんながそろっている時間ばかりではなくなりました。
リビングが静かで、少し寂しく感じることもあります。
でも、また違ったにぎやかさも生まれています。
私たち夫婦の友達が来たり、子どもたちが友達や彼氏を連れてきたり。
家族だけで過ごしていたリビングに、家族以外の人たちも集まるようになった。
子どもたちが小さかった頃とは、ずいぶん違う風景です。
それでも、あの場所が人の集まる場所であることは、変わっていないように思います。

家族が集まる家と、広い家は違う
家づくりの相談では、広いリビングを希望される方もいらっしゃいます。
広いリビングには、もちろん魅力があります。
でも、広ければ自然と家族が集まるのかというと、必ずしもそうではないと思うんです。
私自身、家族の居場所を一つひとつ決めていたわけではありません。
暮らしているうちに、それぞれが好きな場所を見つけて、そこで思い思いの時間を過ごすようになりました。
一緒にテレビを見る日もあれば、それぞれが別のことをしている日もある。
そこから何気ない会話が始まり、笑い声が広がることもある。
家族が集まる家とは、全員がいつも同じことをする家ではないんでしょうね。
それぞれが自分の時間を過ごしながらも、同じ場所にいられる。
そんな居心地のよさが、家には必要なのかもしれません。
家づくりで考えたいのは、その先の風景
家を考えるとき、リビングは何畳必要か、どこにソファを置くか、テレビをどこに置くか。
もちろん、どれも大切なことです。
でも、その前に聞いてみたいことがあります。
「そのリビングで、家族とどんな時間を過ごしたいですか?」
家族みんなで食事を楽しむ時間。
友達が遊びに来て、にぎやかに過ごす時間。
あるいは、同じ空間で、それぞれが好きなことをしている時間。
家族が成長すれば、その風景も少しずつ変わっていきます。
私も、かつてのにぎやかなリビングを懐かしく思うことがあります。
でも、友達や子どもたちの大切な人が訪れる今のリビングにも、また違った楽しさがあります。
あの指定席から見える風景は、これからも変わっていくんでしょうね。
家は、広さや部屋の数だけで価値が決まるものではありません。
そこでどんな時間を過ごし、どんな思い出が生まれるのか。
そんなことを一緒に考えながら、家づくりをしていきたいと思っています。
家族の過ごし方から、家づくりを考えてみませんか
「広いリビングが欲しい」と思ったとき、まずはそこで誰とどんな時間を過ごしたいのか、話してみませんか。
まだ間取りも土地も決まっていなくて大丈夫です。
今の住まいで好きな場所や、家族が自然と集まる時間から、暮らしに合う選択肢を一緒に考えていきたいと思います。
[CTAイラスト挿入:まーちゃん・たっちゃんと青いクマの相談場面]
TEL:06-6575-9151





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