港区で家を選ぶときに、私が見落としていたこと|袋小路で暮らした20年の話
- 卓哉 金城
- 5月20日
- 読了時間: 7分

20年前、私は築25年の中古住宅を買いました。袋小路で間口の幅違いで同じような家が並ぶ一つを選びました。
仕事柄、新築を建てたかったんです。でも大阪市内は土地が高いです。予算が足らず、親に協力してもらい、その家を手に入れるのが精いっぱいでした。
当時、妻のお腹には次女がいて、もうすく5人家族。マンションを売り、家を買おうと物件を探しますが、何をするにもこれぐらいの広さは必要だと広さと価格で必死に探してました。
20年経って思います——私たちはラッキーだったということを。
目次
「物件は気に入った。でも、ご辺所さんは——?」見えていなかった私
袋小路でのキャッチボールが、私に教えてくれたこと
子どもは、ご辺所さんに育ててもらう
よくあるご質問(FAQ)
かねしろ匠舎へのご相談
「物件は気に入った。でも、ご辺所さんは——?」見えていなかった私
港区で家を探していると、つい目がいくのはここです。
広さ・間取り
駅からの距離
価格
築年数
20年前の私も、まさにそうでした。
実は私の家は、ちょっと変わった場所にあります。古い昔は大きな会社の倉庫だったと聆いてます。大きな土地のど真ん中に道路を作って、その道路の周りにぐるりと家が並んでいる。上から見ると、太い幹に葉っぱが茂っているような格好の、袋小路の中にある家です。

マンションを売り、家を見つけようと、当時私たち夫婦はとにかく必死でした。お腹には次女、上にはすでに二人、まもなく5人家族。妻の希望は「実家や姉夫婦の辺く」。でも妻の実家や姉夫婦の住まいは場所的に価格が高いです。
私は新築が建てたい。少しぐらい不便でもいい。車通勤だし。当時はよく言い争いをしていました。ただ、「友達をお招きして、お酒やご飯を楽しみたい」これだけは共通点でした。
「広いリビング」と「私たちで払える価格」——この2つを満たす物件は、そう簡単には見つかりません。
そしてようやく見つけたのが築25年の中古住宅。新築は手が届かなかった。それでも、ようやく見つけた家でした。
正直にお話しすると、ご辺所さんにどんな方が住んではるんやろう、なんてことは、ほとんど気にせず買ったんです。気にする余裕も、なかった。
「家を買うときに、ご辺所さんのことまで見て選んでくださいね」 当時の私に誰かがそう言うてくれたとしても、たぶん耳に入らんかったと思います。 でも、今ならわかります。家を買うっていうのは、暮らし方を決める、ということやったんです。
袋小路でのキャッチボールが、私に教えてくれたこと
引っ越して、しばらく経って気づいたことがあります。
袋小路って、子どもの遗び場として、とんでもなく優秀なんです。
1. 走り抜ける車がない
外の大きな道路から入ってきて、袋小路の中で行き止まり。通るのは住んでる人の車だけやから、抜け道として使う車が、いっさい来ない。
子どもとキャッチボールをするのに、これ以上ない道路でした。公園に行かなくても、玄閖を出てすぐ、ボールを投げ合える。
2. 車庫にシャッターがあるから、ボールが反れてもちょっと安心
港区の袋小路にある家は、車庫にシャッターが付いているお宅がほとんどです。シャッターを下ろしてしまえば、子どもの投げたボールがちょっと反れても、車をへこませる心配がない。親としては、これがものすごく安心でした。
3. それでも、たまには「ガシャーン」となる
子どものキャッチボールですから、たまには反れます。ボールがどこかに当たって、「ガシャーン」と音が立つこともありました。
私は当時、まだ若い父親です。「すみません!!」と駆けていくと、窓から覗いたご辺所さんが、こう言うてくれるんです。
「ええよ、ええよ。気にせんでええ」
これを、何度も言ってもらいました。ご辺所さんは新築当初から住んでいる方ばかりなので、私たちより先輩ご夫婦ばかり。子育てもひと段落したところに5人家族が引っ越してきて、そうとうやかましかったと思いますが、私たち若夫婦に袋小路のご辺所さんは、本当に温かく接してくれたんです。

「家」っていうのは建物のことやと、ずっと思ってきました。でも、違ったんです。家の中で過ごす時間と同じくらい、家のすぐ外で過ごす時間が、私たちの暮らしを作っていたんです。
子どもが玄関を出てすぐ走り回れる道。ボールが反れても「ええよ」と笑ってくれるご辺所さん。夕方、買い物帰りに自然と立ち話す時間。
これ全部、家の図面には載っていません。でも、20年経った今、私の家族の思い出のいちばん深いところに、しっかり残っているんです。
子どもは、ご辺所さんに育ててもらう
20年経って、子どもたちはみんな大きくなりました。あの頃、お腹の中にいた次女も、来年成人します。
子どもたちと昔の話をしていると、よく出てくるんです。
「あの時、向かいのおっちゃんがいつもヤクルトくれてな——」 「あそこのおばちゃんが、かばってくれてな——」
不思議なもんで、家の中と同じぐらい、ご辺所さんとの思い出のほうが、鮮明に残ってる。子どもは、親だけでは育たんのやな、と思います。家の中で親に育てられた部分と、ご辺所さんに見守ってもらって育った部分が、両方ある。
「家を選ぶときって、間取りばっかり見るやないですか。でも、家のドアを開けた向こう側に、どんな人が暮らしてはるか——それを見ないと、暮らしの半分しか楽しんでないことになるんやな、と。20年経って、しみじみ思います」
これは、最近お客様にも、ぼろっとお話しすることです。
港区で家を探している若いご家族には、ぜひ、伝えたい。家の広さや価格は、もちろん大事です。でも、その家のドアを開けて、「この道で、子どもたちは何年もキャッチボールするんやな」と、想像してみてほしいんです。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 港区で物件を選ぶとき、ご辺所さんの雰囲気って、どうやって見たらいいですか?
運です(^^)。正直、住まないとわかりません。もし気になっている物件があれば、辺所を回ってみたり、アナタからご挨拶してみたりするといいですよね。
Q. ご辺所付き合いが苦手で、ちょっと不安です。
大丈夫です。深い付き合いをしなくても、「おはようございます」「こんにちは」が自然にできる関係性さえあれば、それだけで子育てがすごくラクになります。袋小路や路地裏のような小さなコミュニティは、こちらが構えなくても、自然に温度ができていきます。
Q. 中古住宅をリノベするのと、新築を建てるの、どちらがおすすめですか?
「こっちが正解」とは言えません。ご予算・お子さんの年齢・ご家族の暮らし方によって変わります。20年前の私は中古を選びましたが、いま振り返ると、家族の思い出と、このご辺所さんで良かったと思っています。
Q. 袋小路や旗站地は、将来売れにくいって聆いたんですが、本当ですか?
再販価格だけ見ると、整形地より低めに出ることはあります。ただ、「家を売る前提で買うのか」「家族と暮らす場所として買うのか」——どちらに重きを置くかで、選び方は変わります。私自身は、後者の視点で買って、20年経っても後悔していません。
Q. 港区で、おすすめのエリアはありますか?
これはご家族のライフスタイル次第です。お子さんの年齢、通勤先、ご両親との距離感そしてなによりアナタもその町の一員だと認識することです。一緒に日常がステキな町を創りましょう——そんなイベントしているので、ぜひご参加下さい。
かねしろ匠舎へのご相談

親しみやすく、地域に溢け込んでいる雰囲気のもの。
港区で家を探しているご家族の中には、こんな方が増えています。
「物件サイトは見ている。でも、本当に大事なことは、サイトには載っていない気がする」
その感覚、私は正しいと思います。
私たちかねしろ匠舎は、大阪市港区を中心に、車で30分圈内のお家のご相談を承っています。新築・リフォーム・マンションリノベだけでなく、「これから港区で物件を探したい」という段階のご相談も、お受けしています。
たとえば——
気になっている物件(中古住宅・土地など)を、私と一緒に見に行く
そのエリアの特徴(海風・水害リスク・町の雰囲気)を、地元の感覚でお伝えする
ここは地域の○○さんの家なんです。イイ人ですよ。とかお伝え出来ます
「この家を活かす場合、いくらかかるか」のざっくりした目安をお伝えする
費用はいただきません。気軽に呼んでください。港区で25年以上、現場に立ってきた私、金城が、直接お話を伺います。
「家は、建物だけやないんです。家のドアを開けた向こう側に、どんな町があるか。人がいるのか。日々の暮らしの大切なことです。」 —— かねしろ匠舎 代表 金城卓哉





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