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外壁メンテナンス工事が怖い方へ|大阪市港区の工務店が教える「長持ち外壁」の選び方

更新日:8 時間前

目次


コーキング不要の外壁を選ぶ、という発想


 これから夫婦二人の暮らしをゆっくり楽しみたい——そんなご夫婦が新築の相談に来てくださいました。

 打ち合わせの中に、こんな言葉をいただきました。

「貯金と15年の住宅ローンで新築して年金生活が始まる頃に、また外壁で200万以上かかるって聞いて。それが怖くて。メンテナンスの少ない家にしたいんです。」

 お客さまがおっシャルとおり、すごく大切なポイントだなと思いました。

 外壁の話になると、「どのデザインにするか」「何色にするか」という話になりがちです。でも住み始めてから10〜15年が経ったとき、メンテナンスという事を考えないといけなくなります。それを新築時に考えておくかどうかで、老後の暮らしは大きく変わります。

 結論から言うと、このお客様には塗り壁をご提案し、採用していただきました。

 なぜ塗り壁だったのか。そして他にどんな選択肢があるのか。大阪市港区という「都市部・狭小地」ならではの事情も含めてお話しします。


外壁材の選択肢と特徴


1.外壁をどうするのか?それが問題だ

結論:大きな費用は住宅ローンに組み込んで。


 「注文住宅を建てる」「建売住宅を購入する」いずれにしても、最初に気になるのが「購入費用」ですよね。「良いものを安く買いたい」のは、大阪人のお買い物の鉄則です。

 「家は人生最大のお買い物」と言われるように、家を手に入れることもお買い物の一つですよね。

 私のこれまでのお買い物を思い返してみました。「この買い物は最高だった!」ってお買い物の成功体験は意外に少ない。

 家を見回してみると、使わなくなったモノがとても多くて、決してお買い物上手とは言えません。

 その特徴として「ランニングコストが高いモノ、手間が掛かりすぎるモノは、後悔する傾向があるな」と感じます。例えばコーヒーを豆から挽いて入れてくれるコーヒーメーカー。

確かにおいしいけど、そのあとの機械の掃除の手間を考えると、使うのに二の足を踏んでしまいます。

これは住宅設備や今回お話しする、外壁にも通じることがあると思います。


ところが住宅ローンは、毎月何十万円も引き落とされますが、意外に気になることは少ないんですよね。これがなければ毎月使えるお金は増えますが、賃貸マンションに住んだ場合は、毎月「家賃」として引き落とされます。でも住宅ローンは払い終われば、その土地や建物は資産になり自分のモノになりますから、ある意味「貯金」と考えることもできますよね。


少し話がずれましたね。お金の話はまたいずれ、機会を作ってお話します。

早く聞きたい方は、下記のご相談予約をしてください。


2. 窯業サイディング——「コストと使いやすさ」の標準選択肢

結論:初期費用を抑えたいなら現実的な選択。ただしメンテナンス計画は必須。


 大阪市内の戸建て住宅で防火・準防火地域内の制限上、ほとんどを占めているのが窯業サイディングです。セメントと繊維を混ぜて板状に成形したもので、防火性・デザインの豊富さ・施工のしやすさから広く使われています。


 問題はパネルのつなぎ目を埋めるコーキング(シーリング)。紫外線・熱・雨にさらされるコーキングは消耗品で、10〜15年が耐久の目安です。

住宅費の図。建築費、メンテナンス費、保険料、光熱費、ローン・税金、補助金を層で示し、ヘリと潜水艇で見える部分と見えない部分を表す。
初期費用は「氷山の一角」

 でも、実際には20年越えてもメンテしていない家も珍しくなく「気になってるけどなぁ」と言われる方も多いですが、雨漏り、外壁剥落などの問題が発生してから緊急でご相談に来られる方が多いです。


 足場を組んでのコーキング打ち替え+外壁塗装のセットで、200万円〜程度のメンテナンスが定期的に発生します。


 今は「シーリングレス」と言われるつなぎ目が凹凸になり、コーキングを打たなくてもOKの窯業サイディングがありますが、費用を比べると、下記の外壁材も選択肢も含めて考えてみては?と提案しています。


 また、弊社では「ラップサイディング」をよく使います。窯業サイディングですが、コーキングが少なく、デザインも好きなのでおすすめして使ってます。

 弊社では施工数が多く、大きい声では言えませんが「こうすればコーキング要らない?」など、実験的な挑戦をしています。

ラップサイディング
ラップサイディングの一例
メンテナンス費は、まるで住宅費用の「氷山の一角」。見えている(購入費用)部分は小さいが、その下の大きなモノが隠れています。それを知った上で選ぶのと、知らずに選ぶのとでは、まったく違う話やと思っています。









3. ガルバリウム鋼板——「海の近い港区」に強い金属外壁

結論:錆びにくく、コーキングが少なく、港区の塩害にも相性がいい。


 金属系外壁の代表格がガルバリウム鋼板です。アルミと亜鉛の合金でメッキされた鋼板で、錆びにくさが特徴です。

 縦張り(縦ハゼ葺き)で施工すると目地(コーキング部分)をほぼなくすことができ、メンテナンスの頻度を大幅に下げられます。

 港区は海が近く、塩分を含んだ風が外壁を傷めやすい環境です。窯業サイディングのコーキングは塩害で劣化が早まることもあります。その点でガルバリウム鋼板は港区との相性が良い素材といえます。

 デザインは金属らしいスタイリッシュな仕上がりになるため、モダンな外観をご希望の方に向いています。

ガルバリウム鋼板の屋根
ガルバリウム鋼板の屋根

 ただ、防火性は低いため認可・認定が取れている工法での施工が必要です。

 弊社は屋根材としてこちらをおすすめしています。ソーラーパネルとも相性がよく、継ぎ目が少ないので、雨漏りトラブル箇所もかなり少ないです。

 「バラバラと雨音がうるさくないの?」と心配されますが、下地材の施工、しっかりとした断熱材施工で気になることは、ほぼありません。


4. 塗り壁(漆喰・モルタル)——コーキング「ゼロ」を実現できる素材

結論:継ぎ目がなく、塗り直しのタイミングを自分で選べる。かねしろ匠舎が好む外壁のひとつ。


 今回のお客様にご提案したのが、この塗り壁です。

 樹脂モルタルを下地として塗り、ガラスネットを塗り込んで仕上げる工法で、パネルを並べて目地をコーキングで埋める窯業サイディングとは構造が根本的に違います。継ぎ目がないため、コーキングの打ち替えが必要ありません。

 サッシ周りにコーキングが必要ですが、モルタル仕上げを上塗りするので、紫外線・熱・雨などから守られて、劣化が出にくいのが特徴です。ひび割れ(クラック)が出ることはありますが、補修は部分的な塗り直しで対応でき、足場を組まずに済む場合も多いです。

 ただ、防火性は高いはずですが、ガルバリウムと同じく認可・認定が取れている工法での施工が必要です。

「塗り壁は、年月が経つにつれて味が出てくる。家が育っていく感じがするんです。それがまた好きで。」

5. 木板張り——温かみと個性を出したいなら

結論:デザイン性が高く、自然素材の温もりがある。ただし防火制限の確認が必須。


 木板を外壁に張る工法で、独特の温かみと個性的な外観が特徴です。

 無垢の木材は紫外線や雨に弱いため、定期的な塗装・防腐処理が必要です。メンテナンスフリーとはいきませんが、手の届く場所であればDIY感覚でメンテナンスできるという面もあります。

 ただし後述の「防火・準防火地域の制限」との兼ね合いで、大阪市内での採用には事前確認が欠かせません。

 雨に直接濡れる場所はおすすめしませんが、ワンポイントで使うことをおすすめします。

自宅の壁を一部木板張りにしていますね。濡れてもすぐに乾燥する場所で10年メンテです。軒天など下地を工夫すれば、ワンポイントで使うことが可能です。

天然木を使った軒天
天然木を使った軒天

大阪市港区・都市部・狭小地での選択ポイント


[ 画像指示・解説 ] 港区の住宅密集地の街並み写真、または狭小地に建つ施工事例の外観

① 防火・準防火地域の制限を知っておく

大阪市内はほぼ全域が「防火地域」または「準防火地域」に指定されています。


 これは火災が起きたときに燃え広がりを防ぐための規制で、外壁には一定の防火性能が求められます。認定を受けた素材・工法でないと採用できないため、選択肢が限られます。


詳しい地図を知りたい方は地図情報サイト「マップナビおおさか」へ。 「都市計画」-「防災地域」から閲覧できます。

 塗り壁(モルタル下地+漆喰等)・ガルバリウム鋼板は認定品があり対応可能です。木板張りは防火認定工法での施工が必要で費用がかさむ場合があります。また「使えるか」を設計段階で確認することが大切です。

② コスト比較——初期費用とメンテナンス費用を合わせて考える

外壁材

初期費用

10〜15年後のメンテナンス目安

メンテナンス周期

窯業サイディング

低〜中

コーキング打替+塗装 100〜200万円

10~15年

ガルバリウム鋼板

中〜高

一部コーキング・塗装のみ

20~25年

塗り壁(漆喰等)

中〜高

汚れは洗浄できれいになります。大きなメンテは15年ぐらいから

15~20年

木板張り

中〜高

定期塗装(脚立で届く範囲がおすすめ。 DIY可能な場合も)

キレイに保つには2~3年が適当

 新築時に住宅ローンへ組み込めば、月々の返済額への影響は小さく抑えられます。一方、住み始めてからの「まとまった出費」は家計へのダメージが大きい。メンテナンスコストまで含めたトータルで考えると、答えが変わることが多いです。


③ 狭小地では施工性も選択基準になる

 港区に多い狭小地では、隣家との距離が非常に近くなります。

 塗り壁は職人の手仕事が中心のため、施工スペースが狭い現場でも対応しやすい工法です。パネルを搬入・取り付けする窯業サイディングやガルバリウム鋼板は、搬入経路や足場の確保が重要になります。こするような跡を気にされる方には不向きです。

 外壁材の選択は、デザインや予算だけでなく、「その敷地で施工できるか」も含めて設計段階から検討することが大切です。

④ 港区の塩害・湿気を念頭に置く

 海に近い港区では、塩分を含んだ風が年中吹いています。窯業サイディングのコーキングは塩害で通常より劣化が早まることもあります。

 塗り壁・ガルバリウム鋼板はこの環境との相性が比較的よく、港区で長持ちする外壁を選ぶうえで検討する価値があります。


外壁に振り回されない家

 忘れてしまう外壁が理想です。と考えています。

 「そろそろメンテナンスをしないと」とずっと、その事が頭の中にいることと、定期メンテのお伺いして「あぁもうそんな時期?忘れてたわ」と言われる方、どちらが買い物上手かな。と思います。

 実際に新築の打ち合わせをして「どんな外壁がお好みですか?」と質問すると「ん?」と、今まで外壁のことなど考えてことがない人がほとんどです。だって自分の人生を充実させるのに、外壁を常日頃考えることなんてありません。


 老後の暮らしを、外壁の心配ではなく、好きなことに使える時間で満たしてほしい。そのために、新築時に「どの外壁にするか」をその時にちゃんと考える。あとは私に任せて、と私は思っています。


よくある質問

Q. 塗り壁はひび割れしやすいと聞きましたが、大丈夫ですか?

 古い家でよく見かけるような状態にはならないです。「家の揺れ」はクラック発生に大きくつながります。なので弊社では耐震3を標準にご提案しています。また断熱性能とも混がってきますので、トータルな施工が必要です。


Q. ガルバリウム鋼板は結露しませんか?

 金属系のため、断熱・通気層の設計が重要です。適切な下地・通気層を確保した施工であれば問題ありません。かねしろ匠舎では断熱性能と外壁の関係を含めて設計しています。


Q. 木板張りは大阪市内で使えますか?

 防火認定を受けた工法・製品を選べば採用可能です。ただし認定品は費用が上がる場合が多く、設計段階での検討が必要です。ご希望の場合はご相談ください。


Q. 外壁の選択は新築時しかできませんか?

 すでに戸建てをお持ちの方は、大規模リフォームや建て替えのタイミングで変更することも可能です。断熱性能を上げるリフォームだと補助金活用も可能です。一度ご相談を。


Q. 港区で一番おすすめの外壁材はどれですか?

 「これが一番」とは一概に言えません。ご予算・デザインの好み・建物の条件によって変わります。ただし海が近い港区の特性(塩害・湿気)を考えると、耐久性とメンテナンスコストのバランスが取れた素材を選ぶことが重要です。一緒に考えましょう。



かねしろ匠舎へのご相談

 かねしろ匠舎は、大阪市港区を中心に車で30分圏内で新築・リフォーム・マンションリノベーションをお手伝いしています。

 「外壁、何にしたらいいか迷っている」「老後のメンテナンス費用が心配」という段階でのご相談も、もちろんお受けしています。

 つくる人が、話を聞きます。


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