外壁のコーキングが剥がれてた…雨漏りより怖いのは「あの業者」です|大阪市港区の工務店
- 卓哉 金城
- 20 時間前
- 読了時間: 6分
先日、2年前にリノベーションさせていただいたお客様から「外壁が心配で」とメールが届きました。コーキングの劣化は、じつはすぐ雨漏りにはなりません。でも、それよりも気をつけてほしいことがある——今日はその話をします。
目次
OBさんからのメール、正直に答えました
コーキング劣化、何が起きているのか
訪問販売が来たら、一度立ち止まってください
よくある質問
かねしろ匠舎へのご相談
OBさんからのメール、正直に答えました
2年前にリノベーションをさせていただいたお客様から、先日こんなメールが届きました。
こんにちは。先日は棚の取付ありがとうございました!ちょっとお伺いしたいことがあって、外壁のコーキングが一部取れていて中が見えている部分があります。雨漏りとか大丈夫なのかなと心配で。写真撮ったので送ります。
写真も一緒に送ってくれて。サイディングの目地の部分、コーキングが収縮して隙間が開いていました。
こういうご連絡、嬉しいんですよね。「気になったらすぐ聞ける」という関係を工事完了後も続けてもらえているということですから。私の返信はこうでした。
「見るところ、コーキング劣化になりますね。 早かれ遅かれ発生する状態です。すぐ雨漏りには繋がりませんが、将来的に外壁塗装などのメンテナンスが必要です。 それよりも気をつけてほしいのは、訪問販売業者です。」

「え、雨漏りより訪問販売?」と思いましたか?
これが今日、一番お伝えしたいことなんです。 そして案の定、
そういえば先日外壁の訪問販売来ました! どこの箇所が危ないとかは言われなかったんですが劣化してるので外壁塗装した方がいいと言われました。 変だなと思ったのですぐお断りしましたが、不安を煽るような営業でした。
まずは気になるコーキング劣化、何が起きているのか?
1. 大阪市内の住宅に多い「窯業サイディング」とは
結論:窯業サイディングのコーキング劣化は、時間の問題で必ず起きます。
港区を含む大阪市内の住宅街を歩いてみると、外壁のほとんどが「窯業サイディング(ようぎょうサイディング)」という外壁材です。
なぜこれが多いか?大阪市内は建物が密集しています。火災が起きたとき燃え広がりにくい素材であること、施工がシンプルで費用を抑えられること、デザインのバリエーションが豊富なこと——こういった理由から、都市部の住宅では標準的な選択肢になっています。
2. コーキングは「消耗品」と考えてください
窯業サイディングは、パネル状の外壁材を並べて貼っていきます。そのパネルとパネルのつなぎ目を埋めているのが「コーキング(シーリング)」です。
ゴム状の素材で、紫外線・熱・雨にさらされながら外壁全体の隙間を守っています。耐久年数は材料にもよりますが、10〜15年が目安。
つまり、リノベから2年のお客様のお宅でコーキングが劣化していたのは、リノベ前からの経年劣化ということです。「リノベで直してもらったのに」ではなく、「今回のリノベで外壁は触っていない部分だから、経年で劣化した」——そういうことです。
3. すぐ雨漏りしないのはなぜ?
「コーキングが取れたら水が入るんじゃ?」と思いますよね。
でも、窯業サイディングの裏側には「防水透湿シート」という素材が貼られています。外壁材の裏側でしっかり水をブロックしているため、コーキングが少し劣化した程度では、すぐ雨漏りにはつながりません。
ただし、放置してコーキングが完全に欠落したり、防水透湿シートまで傷んでしまうと、そこから先は本当の雨漏りになります。「まだ大丈夫」と「ちゃんと計画する」は、別の話です。
4. メンテナンスのタイミングは「まとめて」が正解
外壁のコーキング打ち替えは、足場を組む必要があります。足場代だけで数十万円の費用が必要です。「コーキングだけ」「塗装だけ」と別々にやると、その都度足場代がかかって割高になります。 外壁塗装・コーキング打ち替え・屋根の点検・必要なら屋根塗装も——これらをまとめて計画するのが、費用的にもスマートな選択です。

ここまでは、工務店としてのお話。
「まだ大丈夫」と「そろそろ考えよう」の間に、計画を立てる時間があります。焦る必要はないけれど、気づいたときに動き始めることが大事やと思っています。
訪問販売が来たら、一度立ち止まってください
ここが今日、一番伝えたいことです。
コーキングの劣化や外壁の汚れは、道を歩きながら外壁に少し目を凝らすと確認できます。つまり家に入らなくても、誰でも確認できる。
「外壁が傷んでいますよ、このままでは大変なことになります」——そう言って突然やってくる訪問販売が来やすいのは、まさにこういったタイミングです。
訪問販売業者によくある特徴
突然やってきて、不安を煽る
「今すぐ」「特別価格」「今日だけ」という言葉を使う
詳細な見積書を出さずに契約を急がせる
会社の所在地や施工実績があいまい
一つでも当てはまったら、その場でサインしないでください。
「ウチは、かかりつけの工務店がいます。」——これが正解です。
「お客様が写真を送ってきてくれたとき、正直ほっとしました。ちゃんと聞ける人がいる、判断できる情報を持っている。それが一番の安心やと思っています。」
よくある質問
Q. コーキングが剥がれていたら、すぐ工事が必要ですか?
少し収縮・剥離している程度であれば、すぐ雨漏りするわけではありません。ただし劣化は進行していくため、状態を確認した上で1〜2年以内の外壁メンテナンス計画を立てることをお勧めします。
Q. 外壁メンテナンスの費用はどれくらいかかりますか?
建物の規模・劣化の状態・使用材料によって変わりますが、一般的な戸建て住宅で外壁塗装+コーキング打ち替え+足場を合わせると、150〜200万円程度が目安になることが多いです。正確な金額は現地を見てからでないとお伝えできません。
Q. 窯業サイディングはどれくらいで貼り替えが必要ですか?
実は弊社では窯業サイディングは積極的にお勧めしていません。塗装メンテナンスが15~20年サイクルで必要になります。雨漏りしていないからとそのまま長期間放置した場合、材料そのものが劣化により外壁そのものの張替が必要になります。
Q. 訪問販売業者と信頼できる業者の見分け方は?
「地元に事務所があり施工実績を確認できるか」「見積書を書面で出してくれるか」「急かさないか」——この3点で判断してください。急かしてくる業者は、基本的に信頼しないほうが安心です。
Q. 外壁塗装で補助金が使えるって聞いたけど?
自治体によってはあるようですが、大阪市内では対象にはなりません。大阪では話のキッカケとしての「営業トーク」です。お気を付けを。
かねしろ匠舎へのご相談
かねしろ匠舎は、大阪市港区を中心に車で30分圏内を対応エリアとしています。
施工をさせていただいたお客様はもちろん、「うちの外壁が気になっている」「訪問販売が来て困っている」という段階のご相談も承っています。
つくる人間が、話を聞きます。




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