音楽がある町にしたくて|おトナリマルシェに生演奏を入れる理由
「地域に根差した工務店なら、知ってもらうためにも、地域で感謝祭みたいなイベントをするといいよ。」
そんなアドバイスをもらったことから始まったのが、「おトナリマルシェ」です。
気づけば、今回で6回目を迎えます。
最初は、工務店のことを知ってもらうためのイベントとして始めました。
でも、続けていくうちに、少しずつ私の中で意味が変わってきました。
せっかく地域でイベントをするなら、かねしょうを知ってもらうだけではもったいない。
地元のお店を知ってもらったり、お店の人と顔見知りになったり、そこから新しいつながりが生まれたり。
町で暮らすこと自体が、少し楽しくなる。
そんな一日をつくりたいと思うようになりました。
いつか市岡でも、こんなイベントができたら
おトナリマルシェを始めるにあたって、いろいろなイベントを参考にしました。
その中で、私が一番「こんなイベントにしたい」と感じたのが、高槻ジャズストリートでした。
町のあちこちから音楽が聞こえてくる。
好きな音楽を探しながら歩く人。
立ち止まって演奏を聴く人。
途中で食べたり、飲んだり、誰かと話したり。
音楽だけが目的ではなく、町そのものを楽しんでいる感じが、とてもいいなと思ったんです。
「いつか港区市岡でも、こんなことができたら面白いな。」
そんな思いは、おトナリマルシェを始めた頃からありました。
だから、イベントの雰囲気をつくるうえで、音楽は欠かせませんでした。
最初の頃はスピーカーから音楽を流していました。
でも、いつかは生演奏を入れたい。
ずっと、そう思っていました。

小さなイベントだからこそ、できることを
とはいえ、まだまだ小さな工務店がやっているイベントです。
何より、たくさんの予算があるわけではありません。
出店してくださるお店の皆さんを集めるだけでも、かなりの時間と手間がかかります。
それでも、毎年開催するなら、来てくださる方に少しでも新しい楽しさを感じてもらいたい。
そこで第3回のとき、
「今年は、生の音楽を入れてみたい。」
と思いました。
YouTubeで見つけたタニケさん
そんなとき、YouTubeを見ていて、ある演奏家の映像を見つけました。
ギターとピアニカを使って演奏する男性。
調べてみると、浜寺を中心に活動されているタニケさんというミュージシャンでした。
浜寺公園で、背中に太鼓を担ぎ、ギターを持ち、ピアニカを吹きながら、子どもたちや公園に遊びに来た人たちへ音楽を届けている。
その姿を見て、
「この人なら、おトナリマルシェを楽しくしてくれるかもしれない。」
と思いました。
そして、もう一つ。
お一人で演奏されているなら、予算の少ない私たちでも、何とか謝礼をお支払いしてお願いできるかもしれない。
そう考えて、思い切って声をかけました。
子どもたちが、どんどん近づいてきた
初めて演奏していただいた日のことは、よく覚えています。
タニケさんが太鼓を担ぎ、ギターを構えて演奏を始めると、
「何が始まったんだろう?」
という感じで、みんなが一斉に注目しました。
最初は少し離れたところから見ていた子どもたちも、だんだん近づいてきます。
興味津々で楽器をのぞき込んだり、声をかけたり。
ギターに触ったり、曲をリクエストしたり。
もしかすると、子どもたちにとって、生の楽器や演奏をこんな近くで見る機会って、思っている以上に少ないのかもしれません。
タニケさん自身も楽しんでくださったようで、予定していた演奏時間を大幅に超えて、その場を盛り上げてくれました。
それから第3回、第4回、第5回と、おトナリマルシェに参加していただきました。

音楽があると、人の距離が少し近くなる
私は、音楽の専門家ではありません。
でも、音楽がある場所の雰囲気は好きです。
知らない人同士でも、同じ演奏を見て笑ったり。
子どもが演奏者に近づいて、それを見た大人も笑ったり。
そこから自然に会話が始まったり。
音楽があると、人と人との距離が少し近くなる。
おトナリマルシェで生演奏を見ていると、そんなことを感じます。
地元のお店を知る。
人を知る。
町で顔を合わせたときに、挨拶できる人が増える。
そこに音楽があって、子どもも大人も一緒に楽しんでいる。
そんな風景を、この町に少しずつ増やしていきたいんです。
私は、いい家をつくるだけでなく、その家の外にある町も楽しくあってほしいと思っています。
どれだけいい家をつくっても、一歩外に出た町が楽しくなければ、暮らしという意味では少し片手落ちのような気がするからです。
今年も、音のある時間をつくりたい
残念ながら今年は、タニケさんが別の予定と重なり、第6回のおトナリマルシェには参加できません。
「今年の音楽、どうしようかな。」
そんなところから、また音のある時間をつくる方法を探しています。
でも、今回あらためて考えてみると、私が続けたいのは単に「イベントに音楽を入れること」ではないんですね。
町の人が集まって、
食べて、
しゃべって、
音楽を聴いて、
子どもたちもそれを楽しんでいる。
そんな風景を、この町に少しずつ増やしていきたい。
まだまだ小さなマルシェです。
でも、いつか市岡のあちこちから音楽が聞こえてきて、
「今日はどこに行こうか。」
と、町を歩きながら楽しめるような日が来たら面白いなと思っています。
もし、この記事を読んで、
「ちょっと演奏してみたいな。」
と思ってくださる方がいたら、そっと教えてください。
第6回 おトナリマルシェへ
そしてもちろん、演奏する人だけではなく、遊びに来てくださる方も大歓迎です。
おトナリさんを誘って、一緒に遊びに来てください。
第6回 おトナリマルシェ
開催日:2026年11月23日(月・祝)
時間:11:00〜15:40
会場:市岡児童公園
大阪市港区市岡1丁目6
食べて、遊んで、誰かと話して。
町で顔見知りが一人増える。
そんな一日になれば、うれしいです。





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