「説得力」と「信頼」は、どこから生まれるのか
更新日:12 時間前

先日、末っ子が所属している硬式野球チームの連盟が主催する「審判講習会」へ参加してきました。
所属連盟の大会では、一塁と三塁の審判をチームから出さなければなりません。そのために、保護者
が講習を受けて認定証を取得しておく必要があります。
チームから審判を出さなければ、最悪の場合、チームが大会へ参加できないことにもなりかねません。
今回の講習で強く感じたのは、正しいジャッジをする技術だけでなく、判断する人の「取り組む姿
勢」が大切だということです。
人間である以上、間違える可能性はあります。
だからこそ、自分も完全ではないと自覚し、真摯に向き合い、学び続ける。
その向上心が、判断の「説得力」と「信頼」を生むのだと思います。
目次
今までやってきた審判とは違いました
各地域から集まった保護者約80名を二つのグループに分け、午前9時前から講習が始まりました。
私が所属するチームは午前が実技。午後から座学に振り分けられました。
天気予報では曇りでしたが、しっかり晴れました。
暑いわ……。
午前の実技では、審判の基本姿勢から始まり、アウト、セーフの出し方などを教えていただきました。
これまでも、子どもたちの野球やPTAソフトボールチームで、何十回と審判をしたことはあります。
しかし、今回教えていただいた動きや考え方は、私が今までやってきた審判とは明らかに違いました。
指導してくださった審判員の方が、特に強調されていたのが、
「ジャッジへの説得力」そして、「試合へ取り組む姿勢」でした。
正しいジャッジをすることは、もちろん大切です。
今では、さまざまなプロスポーツでリプレイ検証が導入されています。映像を何度も確認した結果、
最初の判定が覆される場面も珍しくありません。
それほど、瞬間的に正しいジャッジをすることは難しいのだと思います。
人間が判断する以上、間違える可能性はあります。
だからといって、「人間だから仕方がない」で終わらせてよいわけでもありません。
間違える可能性があるからこそ、ジャッジをする人の「取り組む姿勢」が大切なのだと感じました。

一つの判定の後ろにあるもの
子どもたちは、一生懸命にプレーしています。
指導者の方々は時間を惜しまず、子どもたちを指導してくださっています。
保護者も、頑張る子どもたちの日々の練習や週末の試合に向けて準備をしています。
みんな本気です。本気で取り組んでいるからこそ、生まれる瞬間があります。
そんな多くの思いが詰まった大切な試合。
その勝敗を左右するかもしれないワンプレーを、自分がジャッジする可能性があります。
そう考えると、審判はただアウトかセーフかを示す役ではありません。
その一つの判定をくだす「審判」という立場に、どれだけ真剣に向き合っているか。
それが、声や動作に表れます。
そして、その姿がジャッジの説得力につながる。そう話してくださいました。

「自分たちも完全ではない」と話す審判員さん
指導してくださった審判員の方々も、元は子どもたちの指導者や保護者だったそうです。
印象に残ったのは、自分たち審判員も完全ではないことを強く自覚されていたことです。
まだまだ勉強と経験が必要だから、自分たちにも意見が欲しい。
もし大会で納得できないジャッジがあれば、チームとして大会主催者や連盟へ報告書を出してほしい。
その報告をもとに私たちも振り返り、話し合い、改善していきたい。
そう話されていました。
審判を指導する立場の方が、自分たちの判断を正しいと押し通すのではなく、不満や意見も受け止めようとする。
自分たちも学び続けなければならないと自覚している。
その向上心が、ジャッジへの「説得力」と「信頼」を生むのだと思います。
安易に「無理」と諦めないために
これは、私の仕事にも通じる話だと感じました。
家づくりでは、お客様からいただいたご要望に対して、物理的に難しいこともあります。
予算、広さ、構造、時間。
さまざまな現実条件があります。
しかし私は、「物理的に無理だから」と安易に諦めたくありません。
形や寸法だけでは解決できなくても、時間の使い方を変えることで叶えられるかもしれない。
心理的な負担を減らす方法があるかもしれない。
光や音、距離感など、人が感じる部分を工夫することで、望んでいた暮らしに近づけるかもしれない。
そのためには、解決方法の引き出しを増やし続ける必要があります。
自分の経験だけで分かったつもりにならず、目の前の要望に真摯に向き合う。
自分もまだ完全ではないと自覚し、意見を受け止め、学び続ける。
今回の審判講習会で、その姿勢の大切さをあらためて教えていただきました。

判断する立場になったとき、大切にしたいこと
審判に限らず、仕事や日々の暮らしの中で、私たちは誰かに影響する判断をすることがあります。
そのときに大切なのは、完璧な人間に見せることではないと思います。
目の前のことに真摯に向き合う
自分も完全ではないと自覚する
意見や不満から逃げずに受け止める
判断を振り返り、改善する
学びと経験を重ね、解決の引き出しを増やす
正しい判断をすることは大切です。
でも、信頼は「一度も間違えないこと」だけから生まれるものではないのかもしれません。
より良い判断をするために、どれだけ真剣に向き合い、学び続けているか。
その姿勢が、判断の説得力となり、少しずつ信頼をつくっていくのだと思います。
家づくりも、答えを決めてから相談しなくて大丈夫です
家づくりやリフォームでも、「こうしたいけれど、広さや予算を考えると無理かもしれない」と、相談する前から諦めてしまうことがあります。
しかし、表面的な形がそのまま実現できなくても、その奥にある「本当に叶えたい暮らし」は、別の方法で実現できるかもしれません。
かねしょうでは、なぜそうしたいのか、そこでどんな暮らしをしたいのかから一緒に整理します。
予算、広さ、構造などの現実条件も確認しながら、時間、使い方、距離感、感じ方など、さまざまな視点から方法を考えます。
まだ答えが決まっていなくても大丈夫です。
まずは、今考えていることを聞かせてください。


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